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vsヴァリアー直後


そこから飛び降りようとしたことがあるのだと聞いた。
フェンスの上に立ってみた。
風速微風。
べつに、危なくはない。
たかが三階の屋上、高度10m強、自由落下で1秒弱。
「こんなんで、死ぬかよバーカ」

ばんっと音を立てて鉄扉が開いた。
「なにやってんだよ獄寺! あぶねーぞ!」

あんまり馬鹿なんで、返事するのもたるい。

「しなねーよ」
山本はまだ青い顔で口を開けている。アホヅラを見下ろすのは、少し気分がいい。
「オレ達は、いまっさらこんなとから落ちてもしなねーんだよ」
わかってんだろ
オレもお前も
もうこの程度じゃあ死なない生き物になってしまったんだ。

「何言ってんだよ。訳わかんねぇ。いーから降りろって、危ない」

ああコイツは本当に馬鹿だ
と、思った。説明するのが面倒になって、オレはフェンスから仰向けに自由落下した。






獄寺が落ちた。
うそだろ?
駆け寄って、フェンスに指をかけて、見下ろすと、獄寺は、平然と、中庭に突っ立って、オレを見上げていた。
「バーカ。だから、しなねーんだよ。オレ達は」
傷だらけの手で、包帯を巻いた胸で、獄寺が叫んだ。
ああ、うん。そうなのかもしれない。
例えばもう、オレだって。
ここから落ちたら?
刀を壁に刺して、減速する、とか?
死なない。
かもしれない。
オレはもうこんなところからは死ねないのかも知れない。
だけど



屋上で、無駄にでかい身体が小さな影を作っている。
そーだよ。
オレ達はもう死なないんだ。
オレ達はもう死なない。
だけど……
なんでだろう。
オレは、あの人は死ぬかもしれないと思った。
あの人は、まだ、死ぬかもしれない。
オレよりもっと、ずっと強いのに。
あの人は、死ぬかもしれない。
そんなのは嫌だ。
だけど、なんでだろう。オレは、
あの人は、学校の屋上からでも、死ねたらいいと思った。











|・∀・)っ|)みょん
ギャグ漫画がバトる漫画になるって
中の人にはすごいことだと思うんだ。











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