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諸事情によりボスと守護者全員の署名入りの書類が必要になりました。
約一名物理的にペンを持てない状態の人がいるので、
沢田さんが代表して全員分書くことになりました。
以下、中学生のツナと獄が2人向かい合って机に座っているところを想像してお読みください。
(台本形式です。)

「ええと、まずオレね。
 沢田、綱……ああもう、なんでここだけこんな画数多いかなあ。ローマ字じゃダメなの?」
「(送られて来た手紙を見ながら)そーゆー決まりらしいっス。」
「めんどくさいなあ、もう。えーと、綱吉、と。次、獄寺君ね。
 えーと、ごく……(書けない。恨めしげに獄寺を見る)」
「あの、10代目。オレ代わりに書きましょーか?」
「いいよ。そーゆー決まりなんだろ。……ごめん、『ごく』ってどんな字だっけ?」
「まず、けものへんに、」
「ケモノヘン?」
「……カタカナの『オ』みたいな奴です。」
「ああ、あれか。これに?」
「言うって書いて、」
「(カキカキ)」
「それから犬です。」
「……犬?」
「犬です。」
「いぬ……(まじまじと獄寺を見る。)」
「あの……10代目?」
「ごっ、ごめん、なんでもない。(下を向く、肩が震えている)
 わかった、犬ね。(こっそり笑っている)
 で『寺』に……『はやと』?」
「はい!」
「……あの、そーじゃなくて、漢字……」
「あ! ……スミマセン、『はやぶさ』に『ひと』です。」
「(だから、はやぶさがわかんないんだってば)」
「あ、えーっと、(どうしよう説明できねぇ)
 ちょっと待ってください、ケータイ出します!
(がさがさピコピコ)こーゆー字っス。」
「あ、ありがと。それで、『と』は『人』だね。
 あー、最後2画でよかったー。」
「次、山本っすね。」
「やった。山本は簡単だ。三文字だし。」
「(くっそ、あんのやろ)そーっスね!」
「で、次、ヒバリさん…………(もうお手上げ。)獄寺君、ひばりって?」
「『くも』に『すずめ』、こーです。(ケータイを見せる。)」
「あはは、まんまだ。雲とヒバードじゃん。」
「そっすね! んで、『きょうや』は……げ、変換候補多いな。ったく……
(訓読みから打ち直す)『きょう』はコレです。」
「ん……(画面には恭しいと表示されている)これ、なんて読むの?」
「うやうやしい、です。」
「うやうやしいって……なんか、そういう意味だよね。」
「はい。礼儀正しいとか、敬意を表するとか、そーゆー意味っスね。」
「(に、似合わない……)」
「で、次『や』……げ、なんだよこれ」
「どーしたの?(覗き込むと大量の変換候補『也、哉、矢、夜、谷、……』)
 うっわ、めっちゃくちゃ群れてるし!」
「あー、あったこれだ、『弥』。ったく、その場にいなくてもめんどくせぇ奴っスね!」
「とか言ってたら窓から現れたりして」
「ええ?」
「冗談。えーと、次は?」
「晴れだから、笹川です。」
「ん。わかった、ささ……(書きかけて手を止める)
 待った、嫌な予感がする! さきにあっち済まそう!」
「ど、どーしたんスか? 10代目」
「なんでもない。嫌なの先に済まそうと思って。えーとあいつは……
 ああほら! やっぱり名前書けない! どんな字だっけ!」
「骨に、イノシシ年の亥ですけど」
「だめ!ホネが書けない!」
「こーゆー字っス。(ケータイを見せる)」
「うあ、ほらみろ、やっぱり画数多いし。一文字目は『六』とか小学生レベルのくせにさ!
 大体なんでイタリア人のくせにこんな面倒くさい漢字なんだよ、あいつ。」
「…………ええと……(ちょっと胸が痛い獄寺隼人イタリア出身)」
「よし、書けた。クロームはいいんだよね?」
「はい。骸だけで。」
「よかった。これで『霧』は『髑髏』も、とか言われたら一人で何画だよってトコだった。」
「ああ、それで。」
「そー、それで。で、最後はお兄さんっと。やった、すげー画数少ない。」
「守護者ん中じゃダントツっスね。」
「よし! おわったー! 次もこの順で書こっと、最後がカンタンだと気がラクだし!」
「おつかれさまっス! 10代目!」

ツナは、あーつかれた、と、ポイッとペンを投げ捨てた。
獄寺も携帯をしまう。

あれ、ところで何か忘れているような……




「一番画数少ないのはランボさんだもんねーっ!
 ちゃんとイタリア人でイタリア語の名前だもんね、
 筆記体で書けば一筆書き出来るんだもんねーっ!!」
「ああ、うん。
 悪かったって、ごめん。
 泣くなよ、な?」










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