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とてもきもちわるい妄想です。
構想メモで推敲してません。


前提。

同性婚が一般的に認識されている。(現実の国際結婚レベル)
そのため養子制度、代理母出産などの生殖医療の利用も一般的となっている。(不妊治療、出産の高齢化等を背景とし、現実の専業主婦か共働きかぐらいに一般的。)
よって、家族観の変化により近年では複数のパートナーを持つことも個人の自由とされ倫理的には批判されない。(現実の同性愛レベル)

というパラレルな世界観で。

なおかつ
ボンゴレその他の『能力』は自然出産でなければ遺伝しないという設定で。

大人ツナ獄マフィアなお世継ぎ騒動書きたいなあ。
以下構想メモ的妄想。




>PLAY




__11代目が必要なんです。
獄寺は繰り返した。
「だから。なんと言われようと、オレはボンゴレなんてオレの代で潰すつもりだよ。」
「10代目がそのおつもりならこっちも異を唱えるつもりはありません。でも、仮にそのおつもりでも11代目候補は必要です。」
「君はなんでそんなにオレを女性と結婚させたがるの? 妻を持て子を生せ家庭を築けなんて今時老頭だって言わないよ。」
「言わないんじゃなくて言えないんです。ご自分を誰だと思ってるんですか。それに、いくら10代目相手でも状況が逼迫してくれば奴らだって黙ってませんよ。」
「だから先んじて君が心配してくれてるんだ? 気が利くね。」
「10代目、話を……」
「話? 恋人に他の誰かとの結婚を促されても笑って話を聞けるほどオレはお人好しじゃないよ。」
「……オレはあなたのパートナーじゃありません。」
「そうだね。君は公表もさせてくれない。オレはサインももらえてない。ボンゴレ10代目は腹心の部下に熱をあげてて何度プロポーズを断られてもまだ諦めきれなくて、その醜聞も右腕当人に処理させてるんだ。オレ、格好悪すぎない?」
乾いた笑い声が漏れた。
「ともかく、何度言われようと11代目を作るつもりもないし、君以外をパートナーにするつもりもないよ。」
「ですが、10代目__」
「しつこいな。」
訴えかける獄寺の視線を、逆にツナが搦めとる。ネクタイを引き掴んで顔を寄せて、ささやく。
「そんなに必要なら、今夜、中にいっぱい出してあげるから、それでクローンでも造れば?」









彼は蹲って頭を抱えていた。
「あー、それは……やっちまったな。あいつ、恋人より右腕でありたいんだもんな。10代目にはそれが有利なんて思ったら、やりかねない。」
「そうだよ、だから取り消したんだ、言い過ぎたって。オレ取り消したんだよ、山本。そりゃもう本気でソッコー取り消したんだけど、だけどでも獄寺君だし、相手はあの獄寺君だし聞いてないし、聞く耳持ってないし、言い過ぎたんだなんて忘れてくれる訳がないし……」
あああああ、と、ツナは呻いた。
「なんでオレあんなこと言っちゃったんだろ。」
「なんでってそりゃ、腹立ててたからだろ。」
……そうその通り。まるで好きじゃないみたいなふりをする恋人(本人は否定)にツナはしびれを切らせたのだ。
「お前ら正式に結婚はしてないけどさ、長い付き合いだろ、一回ぐらいしてみたらいいんじゃねえの。派手に夫婦喧嘩。」
「……獄寺君とじゃ喧嘩にならない。」
ツナはまたため息をつく。
「優しくしたいのに、なんでオレいっつも傷つけるようなこと言っちゃうのかなあ。」
「ツナが、そう考えてるから喧嘩にならないんじゃねーの? 獄寺はそんなにやわじゃねーだろ。」
「それは、ごめん山本、オレだってわざわざ指摘してくれなくてもわかってるよ。でもその上で、世界でオレだけは獄寺君のこと絶望的に傷つけられる自信があるんだ。だから、優しくしたいんだ。」
「……なんだ。ツナあんまりへこんでねーのな。結局のろけかよ。」
「のろけだよ。この程度で獄寺君がオレのこと嫌いになると思えないもん。だから、今頃オレを怒らせたって一人でいじけてるから、オレはどーやって機嫌治してあげればいいのかって困ってるんだ。」
優しくしてあげたい。めんどくさいこと色々抱えている人だから、笑っていて欲しい。笑っていて欲しいのに、無理して笑っているのを見ると泣かせたくなる。
なんで他の人と結婚しろなんて言うの? ボンゴレ存続のため? そんなの嘘だろ? 素直にオレのこと好きだっていってよ。不安も悪夢も吹き飛ばしてあげるから。君に、それをしてあげられるのは、この世にオレ以外いないと思うよ? 逃げないでよ。オレを信じてよ。そうでなきゃ、また君にひどいこと言いそうだ。オレ、ぜんっぜんダメツナなんだからさ。優しくしたくても、我慢には限界がある。
「ほんと、なんでうまく行かないのかな。」
ふいっと、ツナは背後で黙って知らんぷりを決め込んでいた人物に顔を向けた。
「ね? 雲雀さんでさえ、山本には優しくできるのにね?」
「……ちょっと、」
笑顔に殺気が答える。一瞬頬に緋が差して、霧散する。
「僕に話を振らないでくれる?
 僕は君たちの閨での上下関係なんか心底興味ないんだけど。
 大体なんで僕の敷地でそんなつまらない話をしているの?」
「そりゃもちろん。」
にやっと笑って山本が言った。
「ツナに言えないぐらいに詰まったら、獄寺はいつかの借りを担保に雲雀に泣きつきにくるから。」
よろしくな、最終ストッパー。
山本の笑顔に雲雀は渋面で答える。
「あのバカは、ここに来ることはあっても泣きついたりなんかしないよ。偉そうに交渉を始めるだけだ。」

ああやっぱり、二人には彼はそう見えているんだ。
同じ見解を共有している二人をツナは羨ましく思う。そして。
__獄寺君の弱さを知っているのは、やっぱりオレだけなんだ。
ツナは、秘かな優越感に酔う。
オレだけなんだ。だから、いつか、
言って欲しいよ。オレのこと好きだって。
一緒にいたいんだ。一緒に暮らして、オレは世界中の人にこれがオレの好きな人ですって言って、君には、君がなれなかった、愛する二人に育てられた子供を見せてあげたい。
君にあげたいものは、ごめんね、オレの目的のために叶えてあげられないけど。
でもやっぱり君とじゃなきゃ意味がないんだよ、他の誰かとのなんか、たとえ君の望みでも、オレは君に見せたくないよ。どうやったら、わかってもらえるかな。どうして伝わらないのかな。君の絡まりあった悲しいを、オレは解いてあげたいのに。

「オレ、どんな顔して会えばいいと思う?」
ぽつりとツナは呟いた。
「抱きしめて、泣き出すまで甘やかしてあげたいけど、オレ、取り返しのつかないこと言っちゃったかな。」

君が好きなんだ。
君には幸せで居て欲しいんだ。
どうして、こんなにうまく行かないんだろう。


|| STOP... or to be continued?




大人ツナ獄を考えるとこのノリになってしまう。
もうオリジナルでやれとも思うし、
でも京子ちゃんやハルも絡めてもっとどろどろに書きたいとも思う。
ちなみに続きを書く場合、女体化展開はありません。
どうせまた獄寺をぼろ泣きさせておしまいです。
マンネリー!


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